運用・更新

WordPressはオワコン?やめるべきか迷う会社が先に決めておくこと

最近、SNSなどで「WordPressはオワコン」「WordPressは危険だからやめるべき」という話をよく目にします。自社のホームページがWordPressで作られていて、「このままで大丈夫なのか」と心配になった経営者やご担当者の方も多いはずです。

先に結論をお伝えします。危ないのはWordPressそのものではなく、ホームページを放置することです。本記事はWordPressを勧める記事ではありません。やめた方がいい会社もあれば、続けた方がいい会社もあります。大切なのは「WordPressをやめるかどうか」より先に、自社に何が必要で、何か起きたときに会社としてどうするかを決めておくことです。

WordPressは本当に「オワコン」なのですか?

WordPressは「オワコン(終わったコンテンツ)」ではなく、今も多くの企業サイトやブログで使われている、現役のCMSです。CMSとは、専門知識がなくても文章や画像を更新できる「ホームページの更新の仕組み」のことです。すぐに使えなくなるような状況ではありません。

それでも「オワコン」と言われるのには、いくつかの理由があります。

「オワコン」と言われる理由実際のところ
新しい作り方(ヘッドレスCMS、ノーコードのサービス、AIで作るサイト)が増えた選択肢が増えただけで、WordPressが使えなくなったわけではない
セキュリティの事件がよくニュースになる使っている人が多いぶん話題になりやすい。特に、更新されずに放置されたサイトが狙われやすい

道具が新しいか古いかよりも、「自社に合っているか」「作った後にきちんと運用できるか」で考えることが大切です。

なぜ「WordPressは危険だからやめたほうがいい」と言われるのですか?

WordPressは作った後の更新や管理の手間が見えにくく、手入れを止めたサイトが狙われやすいからです。WordPressは本体のほかに、デザインを決める「テーマ」、機能を足す「プラグイン」、サイトを置く「サーバー」で動いています。どれか1つでも古いままだと、そこが弱点になります。

本体・テーマ・プラグインの3つの箱が、土台のサーバー(PHP)の上に乗っている図。どれか1つでも古いと弱点になり、本体が最新でもPHPが古いと危ないことを示す。

さらに、WordPressの側を最新に保っていても、土台の部分に弱点(脆弱性)が見つかれば被害を受けることがあります。2026年10月21日には、PHPというプログラムの言葉に「php2shell」という脆弱性が発表されました。PHPはWordPressを動かしている土台のようなもので、WordPress本体やプラグインを最新にしていても、サーバーのPHPが古いと影響を受けます(詳しくはPHPの脆弱性「php2shell」とは?WordPressサイトの確認方法と対策)。

また2026年10月には、バックアップ用のプラグイン「UpdraftPlus」の運営元が不正アクセスを受け、接続のためのキーが盗まれる出来事もありました(UpdraftPlusのセキュリティ事故についての記事)。自社が気をつけていても、使っているサービスの側で問題が起きることがあるということです。

WordPress以外の仕組みにすれば安全なのですか?

WordPress以外の仕組みでも攻撃は起きるため、乗り換えるだけで安全になるわけではありません。セキュリティが怖いと聞いて、WordPressからノーコードのホームページ作成サービスに移った方もいます。

ところが2026年10月16日、ノーコードのホームページ作成サービス「Studio」が、クラウド環境に第三者による不正アクセスがあったと発表しました。フォーム機能で受け取った個人情報が対象になりうるとされています(Studioの発表、埼玉県の発表)。

どの仕組みを選んでも、次の2つが大切です。

  • どこに、どんな情報を預けているか(お問い合わせの内容、お客さまの個人情報など)
  • セキュリティを誰が見てくれているか(自社か、制作会社か、サービスの運営元か)

WordPressの代わりになる仕組みには何がありますか?

代わりになる仕組みはいくつもあり、どれが正解かは会社によって変わります。よく名前が出る選択肢を、ざっくり比べると次のとおりです。

「自社で更新したい?」という問いから左右に分かれ、したいなら更新の仕組みあり(WordPressなど)、ほとんどしないなら更新の仕組みなしを選ぶ流れの図。
仕組み向いている会社気をつけたい点
WordPressお知らせやブログを自社で更新したい会社本体・テーマ・プラグイン・サーバーの更新が欠かせない
ノーコードのサービス画面を見ながら手軽に作りたい会社セキュリティは運営元任せ。サービスの都合に左右される
ヘッドレスCMS更新の仕組みと見た目を分けて、自由に作りたい会社作れる会社が限られ、仕組みが少し複雑になる
更新の仕組みを持たないサイトほとんど更新しない会社変更のたびに制作会社へ頼む必要がある

ツクリコでは、お客さまがホームページを自分で更新したいか(更新の機能がいるか)で作り方を決めています。WordPressにこだわっているわけではなく、更新の仕組みにもいろいろな方法があるため、お客さまが求めるやり方に合わせて選んでいます。「流行っているから乗り換える」だけで決めると、更新しにくくなったり、思わぬ費用がかかったりしやすい点に注意してください。

自社はWordPressを続けるべきか、どう判断すればいいですか?

「今の状態を知ること」と「これからどう使いたいか」の2つで判断できます。まずは次の項目を確認してみてください。

  • お知らせやブログを、社内の人が自分で更新したいか
  • 社内にホームページを触れる人がいるか
  • WordPress本体・テーマ・プラグインは最新になっているか
  • サーバーのPHPは新しいバージョンか
  • 最後にバックアップを取ったのはいつか、戻し方は分かるか
  • 管理画面のログイン情報、サーバー・ドメインの名義を会社で把握しているか

WordPressの更新状況は、管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で確認できます。

PHPのバージョンは「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」の「サーバー」の欄で確認できます。

WordPress管理画面のサイトヘルスで「情報」タブの「サーバー」を開いた画面。PHPバージョンの行に今のバージョンが表示される

自社で更新したいならWordPressを続ける理由は十分にあります。反対に、ほとんど更新せず、管理する人もいないなら、別の方法が合っている場合もあります。

何か起きる前に、会社として何を決めておけばいいですか?

「起きないための対策」に加えて「起きたときにどうするか」まで決めておくことが大切です。AIが進化し、大手でも情報漏えいが起きている今、セキュリティ対策を100%にすることはできません。それでもリスクを減らす努力は欠かせません。そのうえで、次のことを先に決めておきます。

1から5の番号つきで、世の中の動きを知る、自社の状態を知る、誰が何をするか決める、復旧の方法を決める、保険などで備える、の順に並べた図。
  1. 今の世の中で何が起きているかを知る(脆弱性や不正アクセスのニュース)
  2. 自社の今の状態を知る(更新状況、バックアップ、預けている情報)
  3. 何か起きたときに、誰が何をするかを決める(連絡先、止め方、お客さまへの知らせ方)
  4. どう復旧するかを決める(バックアップからの戻し方)
  5. サイバー保険などの備えも検討する

すべての対策を前もってできるわけではありません。ただ、すでに事例で分かっていることくらいはやっておけば、ウイルスが入った瞬間に慌てずにすみます。

ツクリコは日々の運用で何をしていますか?

ツクリコは、バックアップ・毎日のチェック・安全な更新の3つを続けています。

毎日のバックアップ

ツクリコが管理しているホームページは毎日バックアップを取り、サーバーとは別の社内の環境にも保存しています。

1日に数回のチェック

WordPress本体やプラグインのバージョンなど、基本的なところを確認しています。加えて、ツクリコ独自のアプリで、不正なプログラム(マルウェア)のような変なものが入っていないかを確認しています。今はAIを使った攻撃が多く、スピードも速くなっていると感じています。1か月に1回の確認では気づくのが遅れるため、1日1回でも少ないと考え、1日に数回チェックしています。

本番でいきなり更新しない

更新はサイトを複製してツクリコの手元で試し、テスト環境で確認します。お客さまに見ていただきOKをもらってから本番に反映します。切り替える前に、元に戻す手順とバックアップから戻す手順を用意しておきます。確認では、主なページを更新前後で見比べ、全ページを自動で巡回してエラーがないかを見ます。管理画面に入れるか、お問い合わせフォームが送れて通知が届くかも確かめます。

サイトを複製、テスト環境で確認、お客さまのOK、本番に反映と矢印でつないだ流れ図。下に、ページの見比べ・全ページ巡回・フォームの確認を並べている。

ログイン情報をチャットに貼らない

使い方はマニュアルや報告書にまとめてお渡ししています。そのうえで必ずお伝えしているのが、ログイン情報をLINEなどのチャットに気軽に貼らないことです。相手が信頼できる人でも、チャットそのものに入り込まれれば読まれてしまいます。

名義やログイン情報が分からないときは、どうすればいいですか?

まず今の契約がどうなっているかを確かめ、ドメインの移管(管理する会社を移すこと)などの手続きができないかを整理します。基本的に移管できないことはありませんが、移管できるか、手続きはどうするかは今の契約先に確認していただく必要があります。

ツクリコでできることはツクリコが行い、今の契約先や名義人の側の手続きは先方にお願いします。分からない方とは、オンラインで会議をつなぎながら一緒に手続きを進めることもあります。ドメインとサーバーの取り方は、ドメインとサーバーの取り方(ツクリコード)で紹介しています。

更新や管理を自社でできないときは、どうすればいいですか?

社内で抱え込まず、運用まで任せられる形を選ぶのがおすすめです。ツクリコの月額ホームページは、制作費0円で、作った後の運用までまとめてお任せいただけます(すべて税込・最低契約期間1年)。

プラン月額(税込)ページ数毎月の作業時間SEO/AI検索対策
スタート11,000円1ページ5時間対象外
スタンダード22,000円2〜5ページ10時間+月額33,000円
プレミアム33,000円5〜10ページ15時間割引で+月額22,000円

一括でのリニューアルは、内容に合わせてお見積もりします。拠点は大阪ですが、全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

WordPressやPHPを使わないサイトに変えることもできる?

WordPressを続けるか迷うときは、WordPressを使わない作りに変えるという選択肢もあります。ツクリコでは、WordPressのホームページを、見た目とページのアドレスはそのままで、WordPressやPHPを使わないサイトに作り替える「ちゃんとホームページ」を始めました。中で動いているものがなくなるので、それらを更新する作業もいらなくなります。

ちゃんとホームページの紹介ページ。WordPressのホームページをお持ちの方へ、その「今すぐ更新してください」、いつまで続けますか。URLを送るだけで無料チェック

社内で記事を毎日のように更新したい場合など、WordPressが合うこともあります。合うかどうかも含めてお答えしますので、まずは今のホームページのURLを送るだけの無料チェックからご相談ください。ツクリコで作っていないホームページも対象です。

まとめ

「WordPressはオワコンだからやめよう」も「WordPressなら安心」も、少し違います。WordPressかどうかに関係なく、自社に何が必要で、何をしなければいけないかを知り、何か起きたときに会社としてどうするかを先に決めておくことが大切です。

  • 危ないのはWordPressではなく、放置すること
  • WordPressを最新にしていても、土台のPHPに弱点が見つかることがある(php2shellなど)
  • WordPress以外の仕組みでも被害は起きる
  • 自社で更新したいかどうかで、仕組みを選ぶ
  • 対策は100%にはできない。起きたときの対応・復旧・保険まで考えておく
  • ログイン情報はチャットに貼らない

今のホームページを続けるべきか迷ったら、無料相談からお気軽にご連絡ください。運用まで任せたい方は料金ページもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人

串本 拓馬株式会社ツクリコ 代表取締役

  • 納品実績500件以上
  • 代表自ら制作を担当
  • 新聞・テレビ・ラジオ出演

代表自ら現場でホームページ制作を担当し、これまでに手がけた納品実績は500件以上。ホームページ制作から、SEO・MEO(Googleマップ)・AI検索対策まで、公開後に問い合わせにつながるサイトづくりを支えている。大手電力会社で社会インフラを支える仕事に携わったのち、2021年にWeb事業を開始し、2024年に株式会社ツクリコを設立。産経新聞やMBSラジオなど、メディアへの掲載・出演も多数。

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